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【2026年最新調査】7割は「ファンではない」けど買う!Z世代344人のインサイトで解き明かす、「IPコラボ×ファンマーケティング」

概要
マス広告が届きにくく、企業が発信する情報をユーザーへ届けることが年々困難になっている現代。この状況を打破する施策として注目されているのが、アニメやキャラクターなどのIP(知的財産)を活用した「IPコラボ」です。
このコラムでは、344人のZ世代から取得したアンケートデータをもとに、若年層の広告コンテンツとの向き合い方や、コラボ商品を購入する際の心理を分析。これからのファンマーケティングにおける「IPコラボの価値」を、Z世代マーケターの視点から紐解きます。
※本コラムに掲載されているグラフや数値を引用・転載される際は、出典として「株式会社フラッグ(ノウンズ株式会社アンケートモニターへの調査)」と明記をお願いいたします。また当該アンケートデータでは、15歳から29歳のデジタルネイティブ世代を「Z世代」として設定し、30歳から59歳の他世代とのSNS利用動向および購買行動の違いについて分析を行っております。
目次
- はじめに:情報収集におけるSNSの新常識
- IPコラボによる「広告のコンテンツ化」
- 勝負を分ける「コンテンツ力」
- アルゴリズムを越えて情報を届ける
- IPコラボによるライト層へのリーチ
- 「ファンではない」けど「なんとなく好き」
- 同調消費とビジュアル買い
- おわりに:コラボ期間だけ、で終わらせないために
はじめに:情報収集におけるSNSの新常識
かつてのSNSは「誰をフォローしているか」で情報の流れる経路が決まる「ソーシャルグラフ」が全てでした。しかし現在のSNSは、アルゴリズムがユーザーの興味関心を分析し、ニーズに合った情報を自動で届ける「インタレストグラフ」へと移行しつつあります。

特にZ世代においては、SNSで新しい情報を知るきっかけとして25.6%が「おすすめ/発見タブ(フォロー外の投稿)」と回答。自分がフォローしている人からの情報だけでなく、プラットフォームから与えられる新しい情報との出会いを重視している傾向があります。
そのため、これからの企業に求められるのは、プラットフォーム側のアルゴリズムに「有益な情報である」と認知される情報発信です。単なる宣伝ではなく、「ユーザーにとってメリットがあるか」「興味関心を惹きつけられるか」の2つが、ユーザーとの接点獲得のカギとなります。
IPコラボによる「広告のコンテンツ化」
その中で今注目されているのが、アニメやキャラクターなどのIPを活用した「IPコラボ」です。自社ブランドと親和性の高いアニメやキャラクターとタッグを組むことで、自力ではリーチできなかったコミュニティとの接点を獲得できるのが注目の理由です。
勝負を分ける「コンテンツ力」

実際に今回のアンケートの結果からもわかるように、SNS上で流れている広告が好きなIPとのコラボだった場合、「他の広告よりも興味を引く/見入ってしまう」と回答した人が約半数を占めました。とりわけZ世代においては35%以上が「広告だと気づかずに見てしまう」と回答しており、好きなコンテンツとのコラボが、広告に対する押しつけ感や嫌悪感を和らげる一定の効果があることがわかりました。
アルゴリズムを越えて情報を届ける
このデータからもわかるように、IPコラボを実施することで、宣伝感のある企業発信の広告を「コンテンツ化」し、ユーザーへ情報をポジティブに発信することができます。特に先述した「おすすめ/発見タブ」を通して、IPのファンに「有益な情報」として自社の施策を届けることができれば、非フォロワーへのリーチ拡大も期待できます。
IPコラボによるライト層へのリーチ
ただ、ここで気になるのが「コラボ商品は、その作品の熱狂的なファン(コア層)だけが買うものでは?」という疑念。ですがZ世代の肌感からすると、IPコラボはコアファンだけのものではない、という感覚があります。
「ファンではない」けど「なんとなく好き」

実際のアンケートの結果でも、約7割のZ世代が「自分が『ファンではない』キャラクターや作品のコラボ商品を買った経験がある」と回答しています。
社内のZ世代メンバーにヒアリングしても、特別自分が推していなくても「なんとなく好き」なキャラクターとのコラボ商品を買った経験がある人がほとんどでした。流行に加わりたい、友人との話題のネタにしたいという心理が、購買のハードルを下げているようです。
同調消費とビジュアル買い
「ファンではない」層がコラボ商品を買う理由として、全世代を通して最も多かったのが「パッケージやデザインが自分好みだった」という「ビジュアル買い」でした。
次いで、特にZ世代で多かったのが「インフルエンサーや友人のおすすめを信頼した」や「SNSで流行っていたので購入した」という理由です。知らなかった商品でも周囲の声や流行に後押しされて、必要性よりも社会的な雰囲気で購買へと至る「同調消費」の傾向が強いことが読み取れます。
このように、IPとのコラボをフックにすることにより、自社単体ではたどり着けなかったライト層にリーチできることが調査でわかりました。
おわりに:コラボ期間だけ、で終わらせないために
ここまで、IPコラボがアルゴリズムを越えて、新規のライト層へリーチするための有力な手段であることを解説してきました。
しかし、マーケティングの本当の目的は「自社のファンを獲得すること」です。せっかくコラボで集まった新規顧客が、期間終了後に離れてしまっては本末転倒です。
【配布中】IPコラボで実現する「ファンマーケティング戦略」

現在、無料公開中のホワイトペーパー『Z世代×ファンマーケティング白書』では、本コラムで触れた冒頭部分に加え、IPコラボにより獲得できた顧客を中長期的なファンにする「ファンマーケティング戦略」を、さらに詳細な調査データとあわせて40ページ以上にわたり解説しています。
『Z世代×ファンマーケティング白書』でわかること
- コラボ商品の普段の活用シーンや購入する際の目的/心理
- 「成果を出すコラボ」と「残念なコラボ」の違い
- 失敗しないIPコラボ企画をつくるための「5つの評価軸」
- IPコラボが施策後に与える購買への影響



■監修:山中 苑
株式会社フラッグ
ソーシャルメディアマーケティング本部
第4ソーシャルメディアコミュニケーション部 マネージャー
■プロジェクト:FLAG Z Lab.(フラッグ ゼット ラボ)
エンタメマーケティング企業としての知見と、Z世代メンバーのリアルな感性を掛け合わせたプロジェクト。Z世代の等身大の目線から「ホントのところ」の消費行動を紐解き、価値ある情報を皆さまへお届けしていきます。

伊東 晴菜
グロース戦略室
営業現場からキャリアをスタートし、現在はZ世代ならではの視点とリサーチ力を活かして、コラムやnote、メルマガ、展示会など自社のインバウンドマーケティング施策を幅広く担当。
これまで100本以上のコンテンツを手掛けてきた発信力と、アニメやお笑い、音楽などのエンタメへの愛を武器に、トレンドや文脈を意識した情報発信を心掛けている。


