WORKSCase Study

『仮面ライダー』
グローバルアカウント
コミュニティ戦略
50年の歴史を持つ日本の特撮IPを世界へ!
ファンとともに創り上げる
グローバルアカウント戦略

Project

世界中のファンの心を掴み、
ロイヤルティを最大化する、
文化に寄り添ったコミュニケーション施策

クライアント 東映株式会社
サポート領域 SNS戦略立案、公式Xアカウント立ち上げ・運用、ローンチ設計、コンテンツ制作・進行管理、コミュニティマネジメント、US向けPR、海外イベント現地サポート、動画企画構成・撮影・編集、効果測定・分析レポーティング

課題

国内外同時展開の実現に伴う、
グローバルな
情報発信体制の確立

これまで日本と海外では放送・配信タイミングにズレがあった『仮面ライダー』シリーズ。しかし近年、徐々に各国での同時放送・配信が可能となり、それと同時に海外ファンに向けた情報発信が必要になる中、特に文化や言語が異なるターゲットに向けた発信は非常に高いハードルでした。

そのため、現地の文化やメディアトレンド、ファンのニーズを深く理解し、作品への愛情に基づいたコミュニケーションが求められていたため、エンタメ領域の専門的な知見で、単なる情報発信にとどまらずアカウントのトータルプロデュースができるパートナーが必要とされていました。

解決策

現地拠点を活かした
アカウント立ち上げと
段階的成長戦略

ゼロからのグローバルアカウント立ち上げにあたり、2024年11月から素材整理・権利確認・投稿ワークフロー構築を徹底。2025年4月にソフトローンチ、7月の新ライダー『仮面ライダーゼッツ』発表に合わせてハードローンチを行い、本格運用を開始しました。

弊社が北米に拠点を持つ強みを生かし、現地の意見や温度感をリアルタイムで共有。新作情報と歴代シリーズ紹介をバランスよく発信することで、新規層と既存ファン双方が楽しめるコミュニケーション設計を実現しました。

成果

世界中の
仮面ライダーファンが集う
熱狂的コミュニティ形成に成功

2025年4月の開設投稿は2万近くのいいねを獲得し、世界中のファンから歓迎の声が殺到。7月の新ライダー発表投稿には、グローバル配信への期待と感謝のコメントが多数寄せられました。

開設以来、継続して高いエンゲージメント率を記録し、海外の熱心なファンに情報を届けられております。

海外ファンの解像度も高まり、東映チーム全体で顧客層が共通認識として可視化され、今後のコミュニケーション戦略への活用にもつながっております。

Commitment

運用における取り組み

グローバルXアカウントでの初投稿
『仮面ライダーゼッツ』ティザービジュアル

50年以上の歴史を持つIPを世界へ届けるという責任のもと、エンタメ領域への知見と北米拠点を持つ強みを活かし、トータルプロデュースを実施。東映様とのお付き合いは長く、今回も「チームとして共に成功を目指すパートナー」として本施策に取り組んでおります。

アカウント開設前から運用体制を綿密に設計し、2025年4月3日、『仮面ライダー』放送開始の記念日に合わせて開設。初投稿では象徴的な変身シーンを発信し、1.8万いいねを獲得。世界中から歓迎の声が殺到しました。ソフトローンチ期(4〜6月)は週1〜2投稿でペースを抑えつつ、既存ファンとの関係構築を重視し、7月の新ライダー発表に合わせて本格始動する段階的戦略を実行しました。

7月に実施した新ライダー『仮面ライダーゼッツ』の情報解禁投稿は145万インプレッションを記録し、世界各地から「ついにグローバル配信!」と喜びの声が殺到。歴代シリーズ紹介、「あなたが最初に出会ったライダーは?」といった原体験シェア型投稿、「HENSHIN」空白埋め企画、ニッチなキャラクターを活用したミームやクイズなど、トレンド感のあるものから懐かしさを感じられる投稿までファンが楽しめるコンテンツを多角的に展開しました。

すべての施策において「世界中のファンに仮面ライダーの魅力をどう届けられるか」という視点を大切に、プランニングから制作、投稿、効果測定まで、ワンストップでサポート。コミコンなどのイベントでは現地サポートも行い、現地の意見や温度感をリアルタイムでクライアントに共有しました。

取り組みのPoint

  1. 北米の拠点を活かし、
    現地の文化と温度感を
    リアルタイムで共有する運用体制
  2. 段階的ローンチで基盤を確立し、
    新作発表で一気に話題化する
    戦略設計
  3. 新作情報×歴代キャラクター発信の
    両輪で、新規層も既存ファンも
    置いていかないバランス設計

本施策の成果

ロサンゼルス・コミコンで開催された、
『仮面ライダー』パネルディスカッションの様子

投稿へのリプライでは「待っていた!」「公式で観られるのが嬉しい」といった感謝の声も多く、GIFや画像を添えたファンの声でリプライ欄は日々盛況。アカウント開設以降も高いエンゲージメント率を維持し続け、ファンと共創するコミュニティとして機能しています。

特筆すべきは、新規層の獲得だけでなく、昔からのファンの再活性化にも成功した点です。高いエンゲージメント率が示すように、単なるフォロワー数以上に、作品への深い愛着を持つファンとの質の高いコミュニケーションが実現しています。

海外の方とのコミュニティが形成されたことで、海外ファンの解像度が上がった点も今回の大きな成果。今後取るべきアクションも明確になり、チーム内でのコミュニケーションも取りやすくなったとお声をいただきました。

これからもXアカウント運用で培った知見を活かし、様々なデジタル接点におけるプロモーションへと領域を広げ、グローバルプロモーション全体のパートナーとして貢献していきます。

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Workflow

弊社のサポート領域

  1. プランニング
  2. コンテンツ制作
  3. 投稿
  4. プロモーション
  5. 効果検証
  6. レポーティング

Client's Voice

東映株式会社
国際企画戦略部 マネージャー
髙橋 遥介様

エンタメ領域への知見が深く、北米に拠点を持たれているということもあり、動き出しの初期段階でまずフラッグさんにご相談させていただきました。仮面ライダーは50年以上の歴史があり、熱心で詳しいファンが海外にも多くいます。だからこそ、単に「英語ができる」というだけでなく、現地の文化やメディア習慣・トレンドを肌で理解している方々に、作品を深く理解した上で全体のアカウントのプランニングをお願いしたいと考えていました。

実際にご一緒してみて、運用しながら作品にどんどん詳しくなってくださるのが本当に頼もしいです。運用の発注はお互いの負担にならないように計画的に進めようと思っていましたが、情報解禁のようにギリギリになりがちな案件でもスピーディに対応していただき、チーム感を持って一緒にやれていることを実感しています。企画内容についても、ファンのインサイトを深く理解した上で提案してくださるのが非常に嬉しいです。

本施策により、これまでライセンシーを介してしかわからなかったユーザーの声に、より近づくことができました。東映チーム内でもファン像やニーズが可視化されたことで、自ずと共通の課題認識のもと今後のアクションが導き出されるようになってきています。

勝手ながら個人的にはフラッグの皆さんは「仮面ライダーチームの北米支部」くらいに思って頼りにしているので、今後はXだけでなくより幅広い領域でもご一緒できればと期待しています。一緒に『仮面ライダー』を世界中のファンに届けていけると嬉しいです。

Member's Voice

グローバルマーケティング事業部
グローバルマーケティング部 プロジェクトマネージャー

当初は『仮面ライダー』について十分に知識があるとは言えませんでしたが、運用を通じて作品を深く知り、ファンの皆さんの熱量に直接触れる中で、日本独自のコンテンツを海外に広げる意義を強く感じるようになりました。

Xはファンの声が直接届くプラットフォームだからこそ、がっかりさせたくない、もっと楽しんでもらいたいという思いで日々取り組んでいます。今後もファンとの距離を大切にしながら、世界中に『仮面ライダー』の魅力を届け、コミュニティをさらに盛り上げていきたいです。

アカウントビジネス本部
第1アカウントセールス部 担当者

海外ファンコミュニティの基盤を一から築くという大きなミッションに、クライアントと共に挑戦できることに大きなやりがいを感じています。子会社の北米拠点を活かし、現地の意見や温度感をリアルタイムで共有することで、クライアントからの信頼を積み重ねてきました。

50年以上の歴史を持つ『仮面ライダー』というIPを、世界中のファンへ届けるパートナーとして、今後もより一層の認知拡大と信頼関係の深化に貢献していきます。

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