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2025年トレンド振り返り!2026年Z世代の心を掴むためのキーワード4つ

概要

このコラムは、フラッグに在籍するZ世代社員20名から取得したアンケート結果をもとに、注目した2025年のトレンドの振り返り&Z世代に需要のあるコンテンツの傾向を探ります。

2026年Z世代マーケティングに活かせる4つのキーワードをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

2025年フラッグZ世代社員が注目したSNSトレンド一覧

「2025年に流行したもの」として、弊社のZ世代社員20名が取り上げたトレンドをまとめました。Z世代全体の縮図ではありませんが、デジタルネイティブの最前線を駆け抜ける彼らのリアルな声として、非常に興味深いインサイトが浮かび上がってきました。

2025年Z世代トレンド相関図:フラッグ社員アンケート結果(ミャクミャク、LABUBU、ChatGPT、麻辣湯、timelesz projectなどが頻出)
(当社のZ世代社員20名に聞いた「2025年に流行したもの」をワードクラウド化。頻出単語ほど大きく表示)

「欲しいのは、完成品じゃない。」Z世代を動かす”体験価値”の正体

2025年のZ世代の消費行動を振り返ると、かつてないほど「プロセス」そのものに価値を見出していることがわかりました。

彼らが求めるのは、キレイにまとまった「完成品」ではありません。対話、体験、選択、そして物語といった、そこに至るまでの不確かでリアルな過程に魅力を感じ、心を動かされているようでした。単なる消費者として完成品を受け取るのではなく、物語や体験の「当事者」として関わりたいという欲求こそが、Z世代を攻略する上で重要なインサイトではないかと考えます。

ここからは、Z世代の本質を紐解く上で欠かせない4つのキーワードをご紹介します。

2026年Z世代を攻略するためのキーワード4つ

①「AIパートナー」との対話が、Z世代の新常識

共通トレンド:「ChatGPT」「生成AI」「AI動画」「ChatGPTの愛称”チャッピー”」

生成AIに関するZ世代フラッグ社員アンケート結果のグラフ
生成AIの利用頻度については、60%が「ほぼ毎日」、35%が「週に数回」、5%が「月に数回」と回答。

利用目的については、85%が「雑談・相談」、80%が「情報検索」、40%が「感情ケア」と回答(複数回答可)。

「AIパートナー(AIアシスタント)」とは、ChatGPTやGeminiのようなユーザーと自然な対話ができるAIツールの総称です。ユーザーとの継続的な対話を通じて、個人の好みや文脈を学習し、相棒や友人のように寄り添ってくれる性質もあることから、2025年Z世代の利用が加速しました。

当社のZ社員へのアンケートにおいても、60%が「ほぼ毎日使用する」と回答しており、週に数回以上使う層を含めると95%に達します。利用目的も「相談・雑談」や「情報検索」が8割を超える一方で、4割が「感情ケア・メンタルサポート」と回答していることも注目すべきポイントです。ChatGPTを「チャッピー」という愛称で呼ぶメンバーも多く、既に身近な存在になっていることがよくわかります。

完成された答えを受け取るのではなく、AIとの対話の中で自分だけの最適解を見つける。Z世代は「対話の当事者」として思考を重ね、自分仕様に最適化されていくその体験に価値を見出していると考察します。

今後、より高性能なAIが登場すれば利用率や利用頻度も上がり、情報検索の主役が検索エンジンからAIへと移行する可能性も考えられます。ユーザーが何かを知りたい、買いたいと思った時の「最初の相談相手」がAIになる未来を想定し、企業は新しいコミュニケーションの設計が求められそうです。

②ミャクミャクにLABUBU、「ぬい活」の爆発的人気

共通トレンド:「ミャクミャク」「ラブブ(LABUBU)」

2025年に流行したもののZ世代社員のアンケート結果。
「ミャクミャク」「LABUBU」が11票、『国宝』が10票、麻辣湯が7票、『timelesz project』が4票。以降、『オフライン ラブ』、M!LK、シール帳などが続く。(複数回答可)

「ぬい活」とは、お気に入りのぬいぐるみ(ぬい)と一緒に外出したり、写真を撮ってSNSで共有したりする活動のことを指します。2025年、このカルチャーはZ世代で爆発的に広がり、SHIBUYA109 lab.のトレンド大賞で「キャラクター部門」が新設されるほどの影響力を見せました(参考:PR TIMES)。

実際にキャラクター部門1位の「LABUBU」、2位の「ミャクミャク」は、当社のZ世代社員の過半数が「今年流行したもの」として挙げており、2025年の顔となりました。

Z世代にとって、ぬいぐるみは飾っておくための「完成品」ではありません。彼らが本当に価値を置いているのは、ぬいと一緒に出かけ、写真を撮り、その思い出をSNSでシェアするという「体験(=プロセス)」そのものです。

もはや一過性のブームではなくカルチャーとして定着した「ぬい活」は、専用の洋服などカスタマイズ市場の拡大も予測されます。企業は今後、自社キャラクターの「ぬい」展開や、「ぬい撮り」スポットの設置といった、「体験」を加速させる仕組みを提供することで、Z世代との接点創出を加速できそうです。

③選ぶ過程で”私だけ”を楽しむ「プロパ志向」

共通トレンド:「麻辣湯」「せいろ蒸し」「クミギ」

プロパ志向に関するZ世代フラッグ社員アンケート結果のグラフ

自分でカスタマイズすることへの楽しさを「とても感じる」が30%、「やや感じる」が40%と、6割以上が価値を感じていることがわかる。

「プロパ(プロセスパフォーマンス)」とは、商品やサービスを選ぶ・作るその過程(プロセス)にこそ価値を見出し、楽しむという考え方のことです。「タイパ」「コスパ」に続き、Z世代の消費を読み解く新たな指標として、近年注目されています。

当社のZ世代社員に「自分で選ぶ・カスタマイズすることに楽しさを感じるか?」と尋ねたところ、70%が5段階評価で4以上を選択しました。特に「食べ物・飲み物」のトッピング選びや、「グッズ・雑貨」のデコレーションなど、身近な分野で自分だけの組み合わせを体験し、価値を感じているようです。

「選ぶ」という行為そのものが、「私だけの特別」を生み出すプロセスであり、Z世代が求める「体験価値」の源泉です。溢れる情報や選択肢の中から、自分の意思で何かを決定する。温度感のある「当事者」としての体験が、彼らを夢中にさせているようです。

今後、企業に求められるのは、完成品を提供するだけでなく、カスタマイズできる「余白」を商品やサービスに持たせることです。顧客に「選ぶ楽しさ」という体験をいかに提供できるかが、今後のZ世代攻略の鍵となりそうです。

④物語の”目撃者”に、没入感で盛り上がる「リアリティーショー」

共通トレンド:「HANA」「timelesz project」「オフライン ラブ」「ラブ トランジット」「今日好き」

(引用:Prime Video JP – プライムビデオ公式YouTube

「リアリティーショー(リアリティ番組、リアリティエンタメ)」とは、アイドルオーディションや恋愛といった特定の状況下で、出演者のリアルな言動や成長の過程を追いかけるコンテンツの総称です。2025年、Z世代のエンタメ消費の中心にはこのジャンルが常に存在し、当社のZ世代社員の多くが『timelesz project』や『ラブ トランジット』といった番組名を2025年の流行として挙げていました。

このジャンルの魅力は、普段は覗けない練習風景や、感情がぶつかり合う生々しい人間模様の「目撃者」になれる、圧倒的な没入感にあります。さらにスタジオの司会者やSNSでのユーザー投稿で、感情がリアルタイムで代弁・共有されることで、コンテンツの奥行きが増幅することもZ世代を引き付けるポイントです。

このような没入感のあるコンテンツの需要は、今後さらに高まりそうです。企業発信においても、商品開発の裏側などの「過程」を見せる、没入感のあるコンテンツを積極活用することで、Z世代に注目されるチャンスをつかめるはずです。

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