なぜ今、UGCなのか?“選ばれるブランド”になるための最新SNS戦略と成功事例

概要
スマートフォンとSNSが生活の中心となった現代、プロモーションの在り方は大きく変化しています。中でもUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、ブランドへの信頼や認知を高めるうえで欠かせない存在となっています。
本コラムでは、ディレクターとして数多くの企業のデジタルプロモーションを最前線で支援してきた奥原がUGCがなぜ今重要なのか、その背景と4つの理由、さらにUGCを増やすための具体的な工夫や成功事例を紹介します。UGC活用によるプロモーション戦略のヒントを得たい方におすすめです。
目次
- はじめに
- 最近のプロモーションにおけるUGCを増やす重要性 4つの理由
- 1.UGCで第一想起を獲得しやすくなる
- 2.SNS検索の増加でUGCが商品選びの決め手になる
- 3.公式発信よりも第三者レコメンドで信頼と購買意欲アップ
- 4.アルゴリズム拡散で認知が広がる
- UGCを増やす工夫と成功事例
- 連続性のある投稿型キャンペーン(スシロー)
- ファンネーム活用(ドン・キホーテ)
- インフルエンサー活用(アサヒビール)
- まとめ
- UGCを増やすために効果的なインフルエンサープラットフォーム「featuring(フィーチャリング)」
はじめに
スマートフォンとSNSが私たちの日常に深く根付いた今、消費者は膨大な情報の中から「自分にとって価値あるもの」を選び取っています。そのため企業は消費者の1日24時間しかない「可処分時間」をめぐって熾烈な競争を繰り広げています。
その中で、UGC(ユーザー生成コンテンツ)をいかに増やし活用できるかが、ブランドの成長や“選ばれる理由”につながります。実際に、大手企業や成長著しい企業ほど、その重要性にいち早く気づき、すでに積極的な取り組みを始めています。
ではUGCが今なぜ重要なのか、その4つの理由を解説します。
最近のプロモーションにおけるUGCを増やす重要性 4つの理由
1. UGCで第一想起を獲得しやすくなる
昨今は情報量が非常に多く、ユーザーの印象に残ることがこれまで以上に重要です。特にスマートフォンでの利用率が高いSNS上では、良質なUGCが「第一想起」に繋がる大きな役割を果たします。
競合は同業他社にとどまらず、あらゆるサービスや商材に広がる中で、UGCはブランドや商品をユーザーの記憶に強く刻む役割を果たします。

2. SNS検索の増加でUGCが商品選びの決め手になる
SNS検索は日常化し、72.5%もの人が「毎日」SNS検索を利用しています。また、商品・サービス購入時に重視されている情報の1つが「SNS上の口コミ(レビュー)」で、その影響力は47.1%にも上ります。つまり、UGC(ユーザー発信)の情報が購買行動に直結しています。

3. 公式発信よりも第三者レコメンドで信頼と購買意欲アップ
企業アカウントが増加し続けている背景から、企業アカウントからの一方的な広告的発信よりも、個人ユーザーやインフルエンサーによるリアルな体験投稿(=UGC)のほうが信頼されやすく、購買意欲を高めます。これは現代消費者心理において非常に大きなポイントです。

4. アルゴリズム拡散で認知が広がる
SNSプラットフォームでは興味関心アルゴリズムが働き、一度接触したユーザーには類似投稿が表示されやすくなる仕組みがあります。SNS上にブランドタグをつけたUGCが多いほど、ブランド認知・関心層への波及効果も高まります。
UGCを増やす工夫と成功事例
UGCを効果的に増やすためには、ユーザーの参加を促すさまざまな工夫が必要です。ここでは、実際に成果を上げている取り組みや事例をいくつかご紹介します。
連続性のある投稿型キャンペーン(スシロー)
固定ハッシュタグを設定し、定期的にキャンペーンを実施することで継続的にUGCを生み出す施策です。WEBページで紹介することで、「写真を取り上げてくれた!」といったユーザーのモチベーションアップや親近感醸成、UGCの質の向上につなげます。単発ではなく切れ目がないように継続的に実施することで、「いつ行ってもキャンペーンをやっている」状態がUGCを創出しやすくするポイントです。

ファンネーム活用(ドン・キホーテ)
企業独自のハッシュタグを設定し、ユーザーに投稿してもらうファンコミュニケーションです。ファンが投稿してくれたハッシュタグに、公式が積極的にいいねをしに行くことで、ファンが喜び、再度UGCをあげてくれるというサイクルが可能です。またそのハッシュタグを見た新規ユーザーが企業ファンもしくはアカウントファンになってくれる可能性も期待できます。

インフルエンサー活用(アサヒビール)
特に効果的なのはマイクロインフルエンサーの活用です。消費者目線で影響力あるレコメンドを創出できるほか、公式からも投稿することで親近感・信頼感が増し、多様なインフルエンサー起用やパワーインフルエンサーへの発展も視野に入れられます。
ただし、一般ユーザーの方もPR投稿に慣れきっているため、単純に商品を紹介してもらうのではなく、まず企業のファンになってもらう、企業理解を深めてもらうなど最初のオリエンが重要になってきています。


参考:アサヒビール
インフルエンサーによる多彩なタイアップ投稿で商品の魅力や利用シーンを幅広く訴求。独自視点・クリエイティブな表現によってオリジナリティあるUGCライクな投稿が生まれています。
こういったUGC施策は、単発で終わらせるのではなく、中長期的な視点で段階的に進めていくことが”選ばれるブランド”になるために重要です。
実際には、ファネルやロードマップに基づき、認知からファン化・推奨まで一貫したプロモーションを設計することで、より大きな成果につながります。
例)

まとめ
いかがでしたか。ここまでUGCがなぜ今重要なのか、その背景と4つの理由、さらにUGCを増やすための具体的な工夫や成功事例を解説しました。
UGCの投稿は、ユーザーにとって商品やサービスを購入し体験する、さらに写真を撮影し発信するという一定のハードルがあります。そのため、企業側がキャンペーンなどを通じてしっかりと告知し、「参加するメリット」や楽しさを伝えることで、ユーザーと一緒に盛り上げることが大切です。
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ライター
奥原祐太
前職のベクトルグループを経て、2023年12月入社。
SNSディレクターとしてtoC、toB、自治体問わず、さまざまな企業のSNS運用支援に従事。
XとInstagramなどソーシャルメディアを軸としたプロモーション戦略を得意としている。